小山だちょう園 だちょうの写真

小山だちょう園

温暖な気候と豊かな自然に恵まれた小山市には、高い技術を持った人々によって生み出される農畜産物が数多く存在しています。
「はとむぎ」「ビール麦」をはじめ、「おやま和牛」「おとん(小山のブランド豚)」などの小山ブランドは小山市が全国に誇れる産物として市民の皆様にも広く知れ渡っていることでしょう。
今回、畜産が盛んな小山市で新たな家畜として注目を集めるダチョウを飼育している「小山だちょう園」代表の片柳雄大さんにダチョウに賭けるほとばしる情熱をお聞きしました。

チャレンジ!

だちょうとオーナー片柳さん

小山市の喜沢にある「小山だちょう園」。この地域は桑地区と呼ばれ、かつては養蚕業が大変栄えた地域でした。現在でも桑の木が多く残っており、緑豊かな田園が広がっています。その先人たちから受け継がれた桑の木を畜産という形で受け継いだ若者がいます。「小山だちょう園」の代表 片柳雄大さんです。

片柳さんは、動物好きなお父様の影響もあり幼い頃から様々な動物と親しみ、この自然溢れる喜沢でのびのびと育ちました。そのような環境で育った片柳さんは、やがて畜産業をしてみたいという夢を描き始めたのでした。元気で好奇心旺盛な青年は、「たった一度きりの人生を思い切ってやりたいことを力の限りやってみよう」、「誰もやったことのない、自分にしかできないことをやるんだ」と決意し、2011年に「小山だちょう園」をオープンさせました。

だちょうとは

だちょう

畜産業といえば、牛、豚、鶏が主流の日本においてなぜ我々には馴染みの薄いダチョウを選んだのでしょうか? 片柳さんは総合的に優秀な家畜を模索した結果ダチョウにたどり着いたのだそうです。
ダチョウは免疫力がずば抜けて高い動物で鳴き声が無く、成長速度も早いので飼育コストが他の家畜に比べて低く抑えられます。さらにダチョウは大変長い腸を持っているので消化時間が長く、糞の臭いが少ないので衛生的な飼育が可能なのです。その上、ダチョウはもともとが砂漠地帯で繁殖していた鳥ということもあり、昼夜の寒暖の差にも耐えられる丈夫な体を持っており、日本のような四季のある気候にも順応できる強い適応力があるのです。

飼育面では非常に優れた家畜のダチョウですが、食肉の面でも味、栄養ともに優れています。ダチョウ肉は赤身で鶏肉というより、牛肉に近い見た目と味をしています。むしろ牛肉よりもクセがなく、とてもあっさりとした味わいです。筋肉のかたまりなので、厚切りにカットしたステーキをレアで食べると、柔らかくもブリンブリンとした食感が楽しめ、クセが無くあっさりしているので飽きずに食べられます。衛生的にも安全な為、お刺身やたたき、カルパッチョなど生で食すことができることも大きな魅力です。そして、牛、豚、鶏に比べてカロリー、脂質、コレステロールが低く、鉄分が豊富なので特に女性に嬉しい美と健康に良いお肉として注目を集めています。


試行錯誤

家畜としての様々な可能性を秘めたダチョウに着目した片柳さん。小山市でも誰も手掛けたことのないこの動物の飼育に取り組まれた先見性と勇気には驚かされますが、未知の領域に足を踏み込んだのもまた事実なのです。

現在、「小山だちょう園」には、雛を含めて80羽以上のダチョウが広大な牧場で飼育されていますが、ここまで見事な牧場になるまでには数えきれないほどの失敗と苦労がありました。
免疫力が強く丈夫なダチョウですが、実は非常に神経質でストレスに弱く、運動、睡眠、餌の量や配合等、飼育するあらゆる環境をより良い状態に整えることに細心の注意が必要なのだそうです。繁殖、産卵、ふ化、あらゆる工程の作業を片柳さん一人で行っており、一日たりとも気を抜ける日は無く試行錯誤と勉強の毎日なのだそうです。
しかし、それらの困難を乗り越え、小山市でダチョウを生産してきました。小山桑地区の先人達が遺した桑の葉を中心に小山産の野菜や穀物を飼料として与え、安全で安心できる高品質のダチョウ肉を真心こめて生産しているのです。「小山市という恵まれた環境だからこそ、安全で品質の良いダチョウや卵が生産できるんです。」と自信たっぷりにお話する姿に、私は、小山市を愛する地産地消の精神が若い世代にもしっかり根付いているのだと実感しました。


小山ブランドとして!!

だちょうとオーナー片柳さんの写真

最後に、今後の展望を片柳さんにお伺いしました。

「小山ブランドとして小山市だけに知られるだけでなく小山市から発信できるブランドとして全国に広めていきたいです。小山の新しい名産としてプレミア感を出しつつも地元をはじめ多くの方々に美味しいダチョウを食べていただきたいですね。」とお話しくださり、さらに、「小山市の産物はいっぱいあります。それらを生かしてさらに新しい名産を創っていく。先人達の遺したものを新しい形で受け継ぐこともまた私たちができる地域おこしだと思いますし、私はそういった事ができることを誇りに思います。」
たった一人で、だちょう園を開いた片柳雄大さん。その眼には小山市の明るい未来が映し出されているのに違いありません。

小山だちょう園
〒323-0014栃木県小山市喜沢632-390285-25-4451

営業時間
9:00~17:00
定休日
無し